漢方内科

特徴・特色

漢方医学は、二千年前から続く古い医学で、保険適応のエキス剤は明治以降の方剤もありますが、ほとんどが1800年前の傷寒論(しょうかんろん)などに記載された古い方剤です。しかしながら、これらの長い時間生き続けてきた漢方方剤は、それなりの効能効果があってのことです。漢方医学は今日、高齢化社会を迎えた日本で見直されています。
西洋医学を一言で表せば病因除去(びょういんじょきょ)の考え方であり、東洋医学を一言で表せば偏向是正(へんこうぜせい)の考え方です。元日本医師会会長の武見太郎は漢方医学そのものが日本の優れた財産であり、とりわけ人間の全体像を見る柔軟性のある診療、という点において優れていると考えていました。病名診断すなわち治療学といった西洋医学の構図とは異なる診療に注目していました。
漢方薬は副作用の少ない安全性の高い薬です。とらえ所のない高齢者の多くの症状、冷え性や末梢循環障害、更年期障害、心身症、神経疾患、皮膚病などに威力を発揮します。
本院漢方内科では、上海中医薬大学付属曙光病院への留学経験も踏まえた、最新の医療を行ってまいります。

疾患・治療紹介

以下のような疾患・症状に対して診療を行っています。
  • 頭痛
  • めまい
  • うつ病
  • ノイローゼ、心身症
  • 脳血管障害
  • 認知症
  • 高齢者と補剤
  • 前立腺肥大
  • 尿失禁、慢性膀胱炎(膀胱過敏症)
  • 腎臓疾患
  • 冷え症
  • 生理不順
  • 月経困難症、子宮内膜症
  • 更年期障害
  • 不妊症
  • 産科的疾患
  • 食欲不振、嘔吐
  • 胸やけ、腹痛
  • 慢性胃炎、消化性潰瘍
  • 便秘
  • 下痢症
  • 慢性肝炎
  • 蕁麻疹(じんましん)
  • 湿疹と皮膚炎
  • アトピー性皮膚炎
  • にきび、化膿性皮膚疾患
  • 円形脱毛症、進行性指掌角皮症
  • 腰痛、坐骨神経痛
  • 慢性関節リウマチ
  • かぜ
  • 気管支炎、気管支喘息
  • 花粉症
  • 慢性副鼻腔炎
  • 小児疾患

医師紹介

泉 義雄
(いずみ よしお)
『現代漢方医学』著:泉 義雄 医薬出版